2024-06-24 17:50スポーツ

男子１００、柳田大輝軸に展開か＝田中希実は２種目代表狙う―陸上日本選手権

セイコー陸上の男子１００メートル予選でゴールする柳田大輝＝５月１９日、東京・国立競技場

　陸上のパリ五輪代表選考会を兼ねる日本選手権が２７日から４日間、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行われる。五輪参加標準記録の突破者は、優勝すれば代表に即決定。最大３枠を巡り、激戦が繰り広げられそうだ。
　男子１００メートルは代表に決まったサニブラウン・ハキーム（東レ）が欠場。残り２枠の争いは、１５日に追い風参考で９秒９７を出した柳田大輝（東洋大）が中心か。前年覇者の坂井隆一郎（大阪ガス）、復活を期す桐生祥秀（日本生命）と小池祐貴（住友電工）にも注目が集まる。
　代表入りした泉谷駿介（住友電工）が出場しない男子１１０メートル障害はハイレベルな争い。村竹ラシッド（ＪＡＬ）が安定した走りで頭一つ抜けている。村竹とともに参加標準記録を突破済みの野本周成（愛媛県競技力向上対策本部）、ベテラン高山峻野（ゼンリン）らがどこまで迫れるか。
　男子４００メートルは佐藤拳太郎（富士通）と佐藤風雅（ミズノ）、同４００メートル障害は豊田兼（慶大）、黒川和樹（住友電工）、筒江海斗（スポーツテクノ和広）が参加標準記録をクリア済みで、混戦になりそう。豊田は１１０メートル障害でも代表入りを狙う。同２００メートルでは飯塚翔太（ミズノ）が４大会連続の五輪切符を目指し、連覇が懸かる鵜沢飛羽（筑波大）に挑む。
　女子は５０００メートルで代表に決まっている田中希実（ニューバランス）が、４連覇中の１５００メートルでも切符を狙う。１００メートル障害では田中佑美（富士通）、福部真子（日本建設工業）らが参加標準記録（１２秒７７）に挑戦。やり投げには世界選手権女王で五輪出場権を得ている北口榛花（ＪＡＬ）も参戦し、２年ぶりの日本一を目指す。
　走り幅跳びは男子の橋岡優輝（富士通）、女子の秦澄美鈴（住友電工）が参加標準記録を既に突破。優勝して代表入りを決められるか。
［時事通信社］

織田記念陸上の男子１１０メートル障害予選で力走する村竹ラシッド＝４月２９日、ホットスタッフフィールド広島
陸上の金栗記念女子１５００メートルで力走する田中希実（手前）＝４月１３日、熊本・えがお健康スタジアム

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