日本、宿敵ブラジル撃破=NL初の決勝進出、パリ五輪に弾み―バレーボール女子
バレーボールのネーションズリーグ(NL)は22日、バンコクで女子の準決勝が行われ、日本は東京五輪銀メダルのブラジルに3―2で競り勝ち、初めて決勝に進出した。過去に何度も勝負どころで立ちはだかり、パリ五輪でも対戦する宿敵を撃破し、本番に大きな弾みをつけた。
ブラジルには2022年世界選手権の準々決勝、勝った方が切符をつかむ状況で迎えた昨秋のパリ五輪予選でともにフルセットの末に苦杯をなめさせられた。今年のNL1次リーグでも2―3で敗れ、五輪では3大会連続で1次リーグ同組。真鍋政義監督は「もはや腐れ縁」と表現する。
主力を投入してきたブラジルとの最終セットは序盤から山田二千華(NEC)のサーブ、宮部藍梨(姫路)のブロックなどでリズムをつかみ、最大6点差をつけた。一時は追い付かれながらも、12―11から山田がサービスエース。最後は石川真佑(ノバラ)の強打が相手のブロックアウトを誘い、今年のNLで無敗だった相手を退けた。
「チームの流れを爆発的に変えられる選手になりたい」と誓っていたのは和田由紀子。第1セット途中から起用されると、チーム最多の21得点を挙げ、言葉通りの活躍を見せた。ブロックでチームに勢いを呼び込んだ宮部も途中出場。控え選手も含め、それぞれが自分の役割を果たした。
終盤の勝負強さにこだわってきた真鍋監督は、中継局のインタビューで「昨年負けた悔しさを選手たちが継続してくれた。勝ったことで吹っ切れた感じがする」と評した。日本女子の主要国際大会での優勝は1977年ワールドカップ(W杯)が最後。47年ぶりの快挙を目指し、イタリアとぶつかる。 (時事)
[時事通信社]
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