望みつなぐ逆転劇=ウクライナ、後半2得点―サッカー欧州選手権
【デュッセルドルフ(ドイツ)時事】サッカーの欧州選手権は21日、1次リーグE組の第2戦で、ウクライナがスロバキアに2―1で逆転勝ちし、16強へ望みをつないだ。初戦でルーマニアに惨敗し、この日も早々に失点したが、盛り返した。
ジンチェンコは「先制されてもピッチ上で互いに勇気づけ合い続けた」と振り返る。レブロフ監督は「ハーフタイムに、スコアのことは心配せず、前からいこう。これがわれわれのチャンスだと伝えた」。前線からのプレスで流れを引き寄せると後半9分、大事につないで巡ってきたボールをシャパレンコが左足で鮮やかに決めた。決勝弾を決めたヤレムチュクは、試合終了の笛が鳴ると涙をこらえられず、「日々、ハードワークをしてきた。ゴールを決められると信じていた」。
大規模な大会での経験が浅い選手が多く、戦禍の母国を代表する重圧も思えば、初戦のつまずきから立て直した意味は大きい。次は難敵のベルギー戦だが、シャパレンコは「どんな相手でも自分たちの力と仲間を信じて戦うだけ」と力強く話した。
[時事通信社]
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