2024-06-21 11:11政治

通常国会が事実上閉幕=裏金究明、防止策は消化不良

 第213通常国会は21日、会期末の23日を前に事実上閉幕する。午後に衆参両院の本会議で閉会中審査の手続きなどを行う。今国会は自民党の派閥裏金事件の真相究明と再発防止のための政治資金規正法改正が焦点となったが、いずれも消化不良に終わった。今後は9月に予定される自民総裁選を巡る「ポスト岸田」の動きや、次期衆院選に向けた各党の準備が本格化する見通し。
 岸田文雄首相は21日午後6時から首相官邸で記者会見し、今後の政権運営の方針を説明する。首相の自民総裁任期は9月末まで。内閣支持率の下落傾向に歯止めがかからない中、求心力を取り戻せるかが課題となる。
 首相はこれに先立ち、自民参院議員総会に出席。関係者によると「皆さんの尽力で厳しい国会を乗り切ることができた」と述べ、改正規正法の成立などに謝意を示したという。
 一方、立憲民主党の泉健太代表は記者会見で「総選挙に向けて政権準備を急ぎ、いつでも戦える状況を作っていく」と強調。政権交代の実現に向け、候補者の擁立作業を加速させる考えを示した。 
[時事通信社]

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