4候補、少子化などで論戦=都知事選、20日告示
任期満了に伴う東京都知事選が20日、告示される。これに先立ち、日本記者クラブ主催の共同記者会見が19日に開かれ、立候補を表明した4人が出席し、少子化対策など都政の主要課題への考えを示した。投開票は7月7日。
出席したのは、3選を目指す小池百合子知事(71)、蓮舫参院議員(56)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)。
少子化問題について小池氏は、合計特殊出生率が全国で初めて1を割り込んでいる現状を問われ、「(これまでの取り組みは)間違いではない」と主張。0~18歳の都民に月額5000円を支給する「018サポート」や、高校授業料の実質無償化といった取り組みへの自負を語った。
蓮舫氏は「今の子どもたちが社会に巣立つときに、不安のない東京都をつくる」と述べ、若年層の所得を底上げする施策を積極的に講じる考えを示した。具体的には奨学金の返済負担軽減などを進める。行財政改革への決意も述べた。
政党との関わりを巡り、蓮舫氏は派閥の裏金問題で批判を浴びる自民党に対し「怒りを持って国会に臨んでいた」と強調。自民党から支援を受ける小池氏を念頭に、「(同党が)応援する方がいるのであれば、私は今の自民党に負けたくない」と対抗心を表した。
小池氏は、インフラ整備や税制改正などの分野で「都政を現実に進めていく上で(政権与党と)いろいろな連携が必要だ」と反論した。
田母神氏は、子育て世帯への大胆な現金給付など、「抜本的な経済支援で所得を増やすことが大事だ」と主張。政治刷新を訴える石丸氏は少子化対策について「都市部だけでは解決できない」として、人口集中の解消が必要と指摘した。
都知事選にはこれまで、約50人が立候補の意向を表明している。
[時事通信社]
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