先制ゴール、悪夢拭い去る=エリクセン、再び立った晴れ舞台―サッカー欧州選手権
試合中に心停止で倒れ、生死の境をさまよった前回大会から3年。再び立った晴れ舞台で、デンマークのエリクセンが悪夢を拭い去る先制ゴールを挙げた。
前半17分。味方のヒールパスを受け、胸でコントロールしてから素早くつま先でボールを押し込んだ。ゴール後は笑顔で駆け出し、歓喜の瞬間をかみしめた。
前回大会の1次リーグ初戦。突如、倒れて意識を失った。迅速な救命措置を受けて一命を取り留めたが、復帰への道のりは険しかった。一時は半年以上も実戦を離れた中、2022年には名門マンチェスター・ユナイテッドに加入。目標としていた同年のワールドカップ・カタール大会にも出場した。
32歳で迎えた今大会も、前回と変わらずチャンスメーカーの役割を担う。チームは引き分けスタートとなったが、自身はプレーヤーオブザマッチに選ばれた。欧州連盟の公式サイトによると、エリクセンは「今大会は前回とは大きく異なるストーリーになる」と自信をにじませた。(時事)
[時事通信社]
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