節目の年、新たな「優勝」=楽天、交流戦初V―プロ野球
楽天の球団史に2013年以来の「優勝」が加わった。球界再編をきっかけに始まり、チームと同じ20年の節目を迎えた交流戦を初制覇。同率でこの日に臨んだソフトバンクの敗戦をロッカーで見届けた今江監督は「やっと笑える」と顔をほころばせ、一息ついた。
前日まで2連敗。足踏みした後に迎えた最終戦は、序盤に動いた。二回、相手のミスに乗じて3点を先制。三回は4番に入る鈴木大が右翼席に2ランを放った。全12球団からの本塁打を達成する一撃でリードを広げ、「誰もが思わないような結果が出た。自分でもびっくり」と振り返った。
投げては7人がマウンドに立つ総力戦。足がつるなど万全でない先発の松井が3回を無失点に抑え、四回以降は1イニングずつつないだ。監督は交流戦を通して奮闘した投手陣を勝因に挙げ、「みんな自信を持って投げてくれている」とたたえた。
打っても小郷や辰己、太田ら20代後半の世代がセ・リーグ球団を相手に躍動。太田は「それぞれが自分の役割をしっかり全うできたら、チームも強くなっていく」と自覚をにじませる。
交流戦前の雰囲気を刷新し、勝率5割でリーグ戦に戻る。今江監督は「また厳しい戦いが来る。しっかり準備してやっていきたい」。喜びもそこそこに、表情を引き締めた。
[時事通信社]
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