神戸の武藤、さすがの得点感覚=虎の子の1点に―Jリーグ
0―0の前半43分、ゴールネットを揺らした神戸の武藤。「オフサイドになっちゃったかなというのがあり、すぐに喜べなかった」
ゴール前で酒井の右クロスに反応した場面は、それだけ完璧なタイミングでDFの裏へ抜け出した。長いVAR検証の末に得点が認められ、天を仰いで喜びを表した。
川崎に4倍以上のシュートを浴びせながらもことごとく決定力を欠いた一戦で、この1点が最後まで物を言った。「苦しいゲームで、1点取ってくれているのと同点では違う。ゴール前で強さを出してくれた」。吉田監督はそうヒーローをたたえた。
状態は万全ではなかった。途中出場した12日の天皇杯、J3富山戦では膝に違和感があり途中交代した。「やるからには100%で」。この日は終盤で退くまで、全力を尽くした。
この後G大阪、町田、鹿島、広島と続けて上位勢と当たる正念場を前に、リーグ戦4試合ぶりの勝ち点3をつかみ取った。「今季を占う試合だと思って臨んだ。上位対決で勝ち切れたらチームとして一段上がって、勢いに乗っていく」と武藤。連覇に向けて重要な夏場を見据えた。
[時事通信社]
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