王者イタリア、動じず逆転=屈辱からの復活期す―サッカー欧州選手権
【ドルトムント(ドイツ)時事】サッカーの欧州選手権で15日、1次リーグB組のイタリアはアルバニアに2―1で逆転勝ちし、2連覇に向けて白星スタートを切った。キックオフからわずか23秒で大会史上最速ゴールとなる先制点を許したものの、予期せぬ幕開けにも動じなかった。
観客席の大半を赤色に染めたアルバニアのサポーターが熱狂する中、すぐに反撃に出た。前半11分にバストーニが左クロスを頭で押し込んで同点。5分後には、バレッラが強烈なシュートをたたき込み、あっという間に試合をひっくり返した。
ボールを圧倒的に保持しながら、後半に追加点を奪えなかったことには物足りなさが残る。終了間際にはあわや同点のピンチもあり、冷や汗をかいた。スペイン、クロアチアと強豪がひしめく激戦の組。スパレッティ監督は「改善点は多くある。もっとアグレッシブに、貪欲に追加点を狙わないといけない」と語った。
ワールドカップ(W杯)は2018、22年と2大会連続で本大会出場を逃す屈辱を味わった。サッカー大国の威厳を取り戻し、復活を示したい国際舞台。次のスペイン戦は、真価が問われる一戦となりそうだ。
[時事通信社]
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