国連、支援「ほぼ不可能」=ガザ南部、飢餓の恐れ
【カイロ時事】イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザへの支援を巡り、国連世界食糧計画(WFP)のスカウ副事務局長は14日、軍事作戦の継続により南部や中部で食料支援が「ほぼ不可能になっている」と警鐘を鳴らした。WFPによると、南部では「壊滅的な飢餓」に発展する恐れがあるという。
イスラエル軍は5月上旬にガザ最南部ラファに地上侵攻を開始。軍は支援物資搬入の主要経路だった対エジプト境界の検問所を制圧し閉鎖した。
2日間ガザを視察したスカウ氏は、ラファでの軍事作戦前に備蓄していた食料が底を突き始めていると指摘。ラファから退避した住民約100万人が地中海沿いの地域に密集し、「(生活の)状況は急速に悪化している」と語った。
[時事通信社]
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