2024-06-05 15:37スポーツ

冨安と遠藤、優勝争いで躍動=イングランド名門で高めた評価―サッカー

欧州チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦でプレーするアーセナルの冨安(左)=4月17日、ドイツ・ミュンヘン(AFP時事)

 【ロンドン時事】サッカーの欧州各国主要リーグは2023~24年シーズンを終えた。イングランド・プレミアリーグで日本勢の奮闘が目を引き、アーセナルの冨安健洋とリバプールの遠藤航が終盤まで優勝争いを繰り広げて躍動。名門の主力として評価を高めた。
 アーセナル3季目となった冨安は、主に左サイドバックでプレー。成長を示したのは攻撃面だ。攻撃の組み立てに加わるだけでなく、敵陣深くにも攻め上がり、リーグ優勝の可能性を残していた最終節を含めて2得点。本人も「得点、アシストは意識している」。今季も故障による離脱があったのは反省材料だが、プレーの幅は広がった。
 昨夏に加入した遠藤は周囲の予想を上回るプレーぶりで信頼を勝ち取り、昨年12月から守備的MFで定位置を確立した。中盤の底で球際の強さを見せ、身上のボール奪取力を発揮。状況を冷静に判断し、前線へ効果的なパスを送った。イングランド・リーグカップ制覇にも貢献した。
 アーセナルは2季連続の2位となり、リバプールは3位。日本選手5人目のプレミア制覇はかなわなかったものの、世界最高峰の舞台で貴重な経験を積んだ。冨安は「ラスト10試合の厳しい戦い、優勝が懸かるプレッシャーの中でプレーできたことはポジティブに捉えたい」と振り返った。
 一方、ブライトンの三笘薫は故障に苦しみ、2月下旬以降は腰痛で離脱。リーグ戦19試合の出場で3得点にとどまった。プレミア3季目となる来季は真価が問われる。
[時事通信社]

リバプールで定位置を獲得した遠藤=4月21日、ロンドン(AFP時事)

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