伝統の一戦で雪辱=早大、攻守に力強さ―東京六大学野球
昨秋は目の前でライバルに胴上げを許した早慶戦。攻守で成長した早大が、伝統の一戦で雪辱となる優勝を遂げた。小宮山監督は「選手たちの血のにじむような努力でここまで来られた」とたたえた。
昨秋はここぞという場面で一本が出なかった。新チームの主将となった印出は「野球に向かう姿勢を見直し、一球入魂の精神を心掛けて粘り強いチームになった」と振り返る。
今季のチームは打率、防御率ともにリーグトップと力強さを見せた。上位打線の尾瀬、山県は高打率で出塁。中軸が走者をしっかりとかえし、印出は打点王の活躍。この日も五回に先頭打者の尾瀬が本塁打で口火を切り、一挙6得点の猛攻を見せた。防御率1.49のエース伊藤樹を中心とする投手陣は盤石で、バックも12試合でわずか4失策と堅守でもり立てた。
印出は入学前に小宮山監督に胴上げを誓ったという。4年生となり、自身の学年が初めて経験するリーグ制覇で約束を果たし、「今度は日本一の胴上げをしたい」。全日本大学選手権に向けて気合を入れた。
[時事通信社]
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