2024-05-29 16:55社会

樹齢100年のソメイヨシノ、多機能ペンに=栃木県さくら市〔地域〕

 栃木県さくら市は、桜の名所として知られる「早乙女(そうとめ)の桜並木」で長年市民らの目を楽しませた樹齢100年超のソメイヨシノの伐採木をグリップ部分に活用した多機能ペンを、三菱鉛筆東京販売に依頼し作成した。ペン全体の色はブラックとライトピンクの2種類で計750本を用意。6月から「道の駅きつれがわ」で数量限定販売(税込み1本3300円)するほか、ふるさと納税の返礼品とする準備も進めている。
 三菱鉛筆によると、木製のグリップは使っているうちに黒ずむなど風合いが変わり、愛着が湧くという。花塚隆志市長ら市関係者は、桜の老木が生まれ変わり、市民らに愛用され続けることを期待している。
 このソメイヨシノは、1925年に地元青年団が中心となって植えた。並木への植樹前も含めて樹齢が100年を超え、枝が落ちるなど安全面の問題も出てきたため、道路拡幅工事に合わせて昨年までに77本が伐採された。
 多機能ペンは、ボールペン4色とシャープペンが一体となった三菱鉛筆の主力商品と同型で、芯を替えれば長年使える。桜の花などをあしらったデザインは三菱鉛筆の原案に市職員がアレンジを加えたという。 
[時事通信社]

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