水、環境への懸念払拭課題=リニア「推進」の鈴木康友氏―静岡知事選
静岡県知事選では、県が着工を認めていないリニア中央新幹線静岡工区への対応が争点だった。勝利した鈴木康友氏は推進の立場で「ぶれずに向き合う」と強調するが、水資源や環境を巡る懸念は残る。岐阜県内の工事現場周辺で水位が低下した問題も浮上する中、JR東海や県内自治体との対話を通じて、懸念をどう払拭していくかが課題となる。
川勝平太前知事はトンネル工事による大井川の水量減少や生態系への影響などを理由に着工に反対してきた。国土交通省の有識者会議は昨年末までに対策をまとめたが、川勝氏は態度を変えず、JR東海は今年3月、目標だった2027年の品川―名古屋開業を断念すると表明。開業は34年以降にずれ込む公算が大きい。
国交省はJR東海の環境対策を継続的に確認する会議を設けて議論を重ねているほか、静岡県側も同社へ検討項目を示し、対応を求めている。
他の沿線自治体から早期開業を求める声が多い中、選挙戦で鈴木氏は「しっかりと課題をクリアさせつつプロジェクトを前に進める」と主張してきた。一方で選挙期間中には、トンネル掘削工事をしている岐阜県瑞浪市で井戸などの水位低下が確認されたことが分かり、JR東海は工事を中断。新たな波紋が広がる中、鈴木氏がどうかじ取りをしていくかが注目される。
[時事通信社]
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