パトカー事故、都に賠償命令=男児遺族へ6600万円―東京地裁
東京都千代田区で2019年8月、緊急走行中だった警視庁のパトカーに男児=当時(5)=がはねられ死亡した事故を巡り、遺族4人が都に約2億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。菊池憲久裁判長は「パトカーを運転していた警察官の過失は相応に大きい」と指摘し、計約6600万円の支払いを命じた。
判決によると、パトカーは時速40~50キロで走行。赤信号で交差点に進入し、青信号で横断歩道を渡っていた男児に衝突した。
都は事故の責任を認め、損害額について争っていた。菊池裁判長は「被害者は幼児で、(将来の)具体的な就労状況を推認するのは不可能だ」と述べ、全男性の平均賃金を基に損害額を算定した。
[時事通信社]
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