2024-05-20 09:04社会

「30歳」の推定画像を公開=復顔法で新たに作成、群馬県警が協力―吉川友梨さん不明21年・大阪府警

今年30歳になった吉川友梨さん(推定画像)(大阪府警提供)

 大阪府熊取町で小学4年生だった吉川友梨さんが行方不明になった事件で、発生から21年となった20日、大阪府警は今年30歳になった友梨さんの推定画像を公開した。似顔絵と異なり、骨格を基に顔立ちを再現する「復顔法」を用いており、群馬県警に協力を依頼して新たに作成した。
 作成を担当したのは、同県警科学捜査研究所の技術職員緑川順さん(65)。骨格の経年変化などを研究し、1996年に同県太田市で行方不明になった横山ゆかりさん=当時(4)=や、82年、松山市で起きた同僚ホステス殺人事件の福田和子元受刑者=死亡=の画像を担当した。警察庁の捜査用似顔絵広域技能指導官にも指定されている。
 友梨さんが行方不明になったのは9歳の時で、府警はより専門的な見地から画像を更新する必要があると判断。昨春、緑川さんに作成を依頼した。緑川さんは、友梨さんの両親の写真も参考に約1年かけて完成させたという。
 友梨さんは2003年5月20日午後3時ごろ、下校中に自宅から約400メートル離れた路上で同級生の男児とすれ違ったのを最後に行方が分からなくなった。当時、現場付近で小学生ぐらいの女児を助手席に乗せた白いクラウンが目撃されており、府警は友梨さんが事件に巻き込まれたとみて捜査を続けている。
 情報提供は泉佐野署捜査本部072(464)1234まで。 
[時事通信社]

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