2024-05-19 19:09スポーツ

杉野、悲願に涙＝体操ＮＨＫ杯

跳馬の演技をする杉野正尭＝１９日、群馬・高崎アリーナ

　「持っていない」「惜しい男」。そんな表現ばかりされてきた杉野が、ついに悲願の五輪行きを決めた。あん馬と鉄棒で挙げた高得点で選考基準を満たし、「本当に長い、濃い３年間だった」としみじみ言った。
　東京五輪代表選考会は一歩及ばず、補欠選手止まりだった。世界選手権にも縁がなし。この日の鉄棒は雄大な「ペガン」や連続を含む手放し技で会場を沸かせて着地を決めると、思わず涙がこみ上げた。「勝手に出てきた。絶対に泣かないんだって決めてたんだけど…」
　２種目とも、パリでメダルが狙えるほどの実力者。「課題をつぶしながら、パリに向かっていきたい」と目を輝かせた。
［時事通信社］

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