「絶対つぶれない」と豪語=元トップクラスの営業マン―人脈生かし顧客勧誘・中村容疑者
不動産コンサルティング会社「ザ・グランシールド」社長の中村佳敬容疑者(46)は、経営コンサル会社「トラステール」の株式や社債の販売の際、「医療機関にお金を貸し付けている保証会社で、確実に収入がある」「絶対につぶれない」などと説明し、投資家を安心させていた。
関係者らによると、中村容疑者は「2016年にグラン社を設立するまで、大手生命保険会社の全国トップクラスの営業マンだった」と周囲に説明。製薬会社勤務の経験もあったといい、グラン社ではそれまでに培った人脈を生かし、顧客を勧誘していた。
東京都内に住む男性医師(45)は20年近く前、勤務先の病院に営業に来ていた中村容疑者と知り合った。「自分も投資していて信頼できる会社」とトラステール社債への投資を勧めてきたのは18年12月だった。
医師によると、中村容疑者は「今までお世話になった人に恩返しがしたい」「自分と縁故のある人にしか紹介していない」と熱心に勧誘。「絶対つぶれないし、年20%のリターンがある」「元本保証する」との説明に、当初は「条件が良過ぎる」と不信感を抱いたが、「詐欺なんてしなくたってお金は入ってくる」と豪語する同容疑者を信じた。
医師は19年2月ごろに2100万円を投じ、トラステール社債を購入。同12月に最初の配当があり、その後も毎年3月と12月に支払われ、昨年2月までに計約1300万円を受け取った。
ただ、昨年3月、突如配当の支払いが止まった。中村容疑者からは「支払いが遅れる」「トラステールの社長と連絡が取れなくなった。警察に相談している」などと説明されたが、トラステールは昨年10月に破産手続きに入り、配当が振り込まれることはなかった。
[時事通信社]
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