2024-05-15 12:18社会

住民ら「声届かず残念」=差し止め認められず落胆―島根原発

中国電力島根原発2号機の運転差し止めが認められず、取材に応じる申立人の土光均さん=15日午前、松江市

 「認められると思っていたのに」。中国電力島根原発2号機(松江市)について、広島高裁松江支部が運転差し止めを認めない決定をした15日、住民らは支部前で「残念だ」と肩を落とした。
 午前10時すぎ、支部から出てきた住民2人が「司法は住民を見捨てた」などと書かれた紙を掲げると、集まった支援者らから「あー」と落胆のため息が漏れた。
 申立人の土光均さん(69)=鳥取県米子市=は「私たちの声が届かなかった。残念」と意気消沈。「思いが通じなかった」と悔しさをにじませた。
 弁護団の海渡雄一弁護士は「極めて違法、不当」と決定を批判。住民や支援者に「不十分な決定を受け取ることになって申し訳ない」と頭を下げ、今後も続く訴訟に注力する考えを示した。 
[時事通信社]

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