4月の企業物価、0.9%上昇=指数は過去最高―日銀
日銀が14日発表した4月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は121.2となり、前年同月比0.9%上昇した。プラスは38カ月連続。円安の進行で原材料高やエネルギーコストの上昇に拍車がかかったほか、新年度で価格転嫁する動きが相次いだ。指数は比較可能な1980年以降で過去最高を記録した。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、395品目が上昇し、99品目が低下した。
分野別では、非鉄金属が銅や金市況の上昇で11.7%、原材料高で飲食料品が2.9%それぞれ上昇した。一方、電力・都市ガス・水道は事業用電力の価格が下がった影響で19.7%低下。化学製品は国の薬価改定で医薬品価格が下がり、0.6%低下した。
企業が海外から輸入するモノの価格を示す輸入物価指数は、円ベースで前年同月比6.4%上昇。円安進行で3カ月連続のプラスとなった。日銀は円安などの影響が「タイムラグを持って国内企業物価指数に影響する」と指摘。今後も同指数の上昇傾向が続くことを示唆した。
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