400年以上続く「和歌祭」=和歌山市〔地域〕
江戸時代初期から400年以上続くとされ、国の重要文化財に指定されている紀州東照宮(和歌山市)で、伝統行事「和歌祭」が開催された。
見せ場の一つ「神輿(みこし)おろし」では、白装束に身を包んだ男衆約150人が幸福を呼ぶとされる「チョーサー」の掛け声と共に、1トンあるみこしを左右に大きく振りながら108段の石段を下りた。迫力満点の様子に約2万人の見物客からは大きな歓声が上がった。
「和歌祭」は、紀州藩初代藩主の徳川頼宣が1622年、父家康を弔うために始めたとされる。戦争などによる中断を乗り越え形を変えながらも地域で継承してきた。
家族5人で見に来たという宮城蘭さん(11)は「想像以上に大きくてすごく迫力があった」、妹の月杏さん(9)は「おみこしが揺れる音がすごかった」とそれぞれ笑顔で語った。
[時事通信社]
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