事件後「今後もちゃんとやる」=関根容疑者、店仕切るそぶりも―那須2遺体
栃木県那須町の河川敷で会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体が見つかった事件で、首謀者とみられている会社役員関根誠端容疑者(32)は、夫妻の長女と内縁関係にあった。事件後、周囲に「今後もちゃんとやる」と話すなど、夫妻の経営する飲食店を取り仕切るようなそぶりも見せていた。
近隣飲食店の関係者によると、関根容疑者は東京・上野で飲食店十数店舗を経営する夫妻を「パパ」「ママ」と呼び、マネジャーとして一部店舗を管理していた。
「今後ともちゃんとやっていきますのでよろしくお願いします」。宝島さんの店の取引先の男性は、夫妻の遺体発見から約2週間後の今月1日、関根容疑者からこう電話を受けた。
宝島さんは取引を現金で決済していたため、男性が「今度から振り込みで」と依頼すると、関根容疑者は「これからそうします」と承諾。その後は関根容疑者が宝島さんの店の窓口として対応するようになったという。
一方、夫妻と数年来の知人という30代男性は、関根容疑者が飲食店の経営に関し、夫妻と親しく話す姿を覚えている。食事の席で同容疑者がメニューを見て原価率を計算し、「パパ、うちの店でも出そうよ」と提案。宝島さんが「やってみたらいいんじゃない」と応じる場面もあったという。
ただ、男性は、夫妻が関根容疑者に店を継がせることはないと感じていたという。「経営を手放すようには見えなかった。独立を後押しするような関係性だと思っていた」と振り返った。
[時事通信社]
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