ウクライナに1550億円軍事支援=米、長距離ミサイル供与
【ワシントン時事】米政府は24日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する約10億ドル(約1550億円)の追加軍事支援を発表した。援助に必要な追加予算を盛り込んだ支援法の成立直後の表明となり、ウクライナを支えるバイデン政権の意思を強調した形になった。最大射程約300キロの長距離地対地ミサイル「ATACMS」を既にウクライナに供与したことも公表した。
バイデン氏は24日、支援法への署名後にホワイトハウスで演説し、「プーチン(ロシア大統領)がウクライナで勝利すれば、次は北大西洋条約機構(NATO)加盟国への直接攻撃となる可能性が非常に高い」と警告。その上で「プーチンが米国を将来の欧州の戦争に巻き込むのを阻止するため、ウクライナ支援を進める」と語った。
今回の支援には、歩兵戦闘車「ブラッドレー」や高機動ロケット砲システムHIMARS(ハイマース)用弾薬などの供与を盛り込んだ。米国の対ウクライナ軍事支援は今年に入り2回目。前回3月は経費を節約して捻出していた。
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