五輪前哨戦、詰め甘く=好機逃して失速―なでしこジャパン
パリ五輪の1次リーグで対戦が決まっているブラジルとの前哨戦。昨年は3度対戦するなど、手の内を熟知した同士の戦いで、日本は詰めの甘さが出た。先制した後は、好機を逃して流れを手放し、MFの長谷川は「勝手に自滅した印象」と厳しい表情だった。
6日の米国戦から6人を入れ替えて臨んだ布陣。前線でポジションを変えながら相手の隙を突き、前半35分に長谷川のパスで右サイドを抜けた浜野が素早くクロス。田中が「ファーストチャンス。うまくワンタッチしていいところに置けて打てた」とゴールに結びつけた。
しかし、その後は藤野がフリーの好機を逃し、田中がPKに失敗すると暗転。CKから同点とされ、PK戦では3人続けてミスをするなど、勢いを取り戻せないまま敗れた。
パリ五輪出場を決めた後、初の海外遠征は歯がゆさが残る結果。それでも、この日は熊谷を外して守備に石川、古賀の若手2人を起用した池田監督は「見ておきたい部分は少し試せた」。本番で勝ち切るために、チームの成長を促していく。(コロンバス時事)
[時事通信社]
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