戦禍の中、初の五輪へ=監督はロシア参加に反対―サッカー・ウクライナ代表
ロシアによる侵攻が長引く中、サッカーのU23(23歳以下)ウクライナ代表がこのほど来日し、25日にミクニワールドスタジアム北九州でU23日本代表と国際親善試合を行った。日本は五輪出場権を懸けて4月から最終予選が控えるが、ウクライナは既に初の出場を決めている。ロタン監督は「国、国民にとってとても大事なこと。五輪の舞台で素晴らしいプレーをし、よりいい結果を残すことで、戦禍にある国民を励ますことができる」と意義を語る。
ウクライナの国内リーグでは昨年、空襲警報によって何度も中断し、試合が5時間近くかかって行われたことがあった。代表チームの環境も例外ではない。MFカシチュクによると、今回の遠征前はハンガリーのクラブの協力によって事前合宿を実施。五輪予選を兼ねたU21欧州選手権があった昨年も、オーストリアで練習した期間があったという。「前線で頑張っている兵士と共に、われわれも国を守る精神でプレーしている。それがこの(出場権を得た)結果につながっている」(カシチュク)
国際オリンピック委員会(IOC)はロシアと同盟国ベラルーシの選手について、国を代表しない「中立」の立場の個人資格でパリ五輪に出場することを認めている。両国の選手はサッカーには出場しないが、ロタン監督はIOCの決定に反対の立場を表明。「五輪に出たら、自国国民の感情を高ぶらせ、攻撃的感情を強くさせる。ウクライナの被害が増えてしまう恐れがある。五輪、サッカーは平和の象徴であり祭典なのに、これでは政治利用だ」と訴えた。
[時事通信社]
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