夜空照らす巨大紙風船 秋田県仙北市
秋田県仙北市で10日、巨大な紙風船を打ち上げて五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈願する小正月の伝統行事「上桧木内の紙風船上げ」が行われた。浮き上がった約50個の紙風船が冬の夜空を照らすと、観客からは大きな歓声が上がった。
紙風船は高さ6メートル、幅3メートルほどで、地元住民が約2カ月かけて制作。武者絵や美人画のほか、観客らが書いた1年の願い事、「がんばろう!能登」などのメッセージが入ったものも打ち上げられた。
市によると、紙風船上げは100年以上の歴史があり、江戸時代に平賀源内が熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたと言われている。第2次世界大戦で中断した期間もあったが、1974年に復活した。【もぎたて便】
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