ユヌス氏に禁錮刑=労働法違反、06年にノーベル賞―バングラデシュ
【ニューデリー時事】バングラデシュの首都ダッカの裁判所は1日、貧困層の自立を支援する「グラミン銀行」創設者でノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏に対し、労働法に違反した罪で禁錮6月の判決を言い渡した。ユヌス氏は違法性を否定していた。地元メディアが伝えた。
判決は、ユヌス氏が設立した非営利法人で、労働者に支払われるはずの配当が支払われていないなど労働法違反の事例があったと認定。他の幹部3人も同様の判決を受けた。いずれも判決宣告後に保釈が認められた。
有罪判決の背景には、人気の高いユヌス氏を脅威とみる政権の意向が働いたとみる向きもある。ユヌス氏はかつて政界入りを目指したことで、ハシナ首相と関係が悪化した。ユヌス氏の弁護人はAFP通信に「判決は前代未聞だ」と述べ、批判した。
ユヌス氏は他にも労働法違反など多くの訴訟に直面している。同氏は貧困撲滅に貢献した功績が評価され、2006年にグラミン銀行と共にノーベル平和賞を授与された。
[時事通信社]
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