東北のミツバチ、越冬で南房総に 千葉県
本格的な冬の到来を前に、比較的温暖な千葉県の南房総地域で冬を越そうと、東北地方のミツバチの巣箱が館山市や南房総市に運び込まれている。冬を越したミツバチは、来年4月ごろから、福島県のサクランボや青森県のリンゴなどの花を受粉しながら、東北へと帰っていく。
長年越冬作業を手伝っている「ひふみ養蜂園」(館山市)では12月上旬、岩手県軽米町の「小森養蜂園」から持ち込まれた巣箱約120箱を南房総市内の山あいに並べた。ひふみ養蜂園の代表取締役で千葉県養蜂協会の会長も務める尾形玲子さんは「暖かい南房総地域で上手に冬を越して、ミツバチが元気にたくさん働いてくれるよう育てて、返してあげたい」と話した。
県内には東北地方から約60軒の養蜂業者が所有する約1万箱のミツバチの巣箱が持ち込まれる。館山市によると、大半は南房総地域で越冬するという。【もぎたて便】
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