世田谷一家殺害現場に高校生侵入=10人近く「肝試し感覚」―警視庁
東京都世田谷区で2000年12月、宮沢みきおさん=当時(44)=一家が殺害された現場敷地内に、男子高校生10人近くが侵入したことが23日、警視庁成城署への取材で分かった。同署は建造物侵入や軽犯罪法違反の疑いで捜査している。
同署によると、任意聴取に対し、「心霊スポットに行こうという話になり、肝試し感覚だった」「事件現場とは知らなかった」という趣旨の話をしているという。
侵入したのはいずれも同じ高校の同級生。10月6日午後10~11時ごろ、同区上祖師谷にある事件現場の敷地内に立ち入った。建物内に侵入した形跡はなかったという。
敷地は都有地で、建物は遺族が所有している。周囲は人が立ち入れないよう高さ約1.8メートルのフェンスで囲われているが、乗り越えて侵入したとみられる。
近隣住民の通報を受けて駆け付けた署員が、敷地内にいた高校生を確認した。
警視庁は以前、現場に24時間体制で警察官を配置していたが、証拠物の収集作業などが終了したことから、現在は無人になっている。
同敷地では20年11月にも、現場を囲むフェンスが落書きされ、別の男子高校生が器物損壊容疑で書類送検されている。
[時事通信社]
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