不動産王から米国大統領へ ドナルド・トランプ氏 (18/107)

訪米したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とホワイトハウスで会談するトランプ米大統領=2025年2月28日、米ワシントン【AFP時事】米ウクライナ首脳会談決裂 対ロで平行線、合意文書署名中止―「無礼」とトランプ氏、激しい口論  トランプ米大統領は2月28日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ロシアのウクライナ侵攻終結を巡り、互いの主張は平行線をたどり、激しい口論の末、会談が決裂。予定していたウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書への署名は中止となり、トランプ氏が目指すウクライナでの停戦実現は遠のきそうだ。 第2次トランプ政権が1月に発足後、首脳会談は初めて。大統領執務室に詰めかけた記者団を前に、トランプ氏が鉱物資源に関する合意を「非常に公平な取引だ」と評価すれば、ゼレンスキー氏も「ウクライナの安全の保証に向けた最初の一歩だ」と応じ、和やかな雰囲気で会談が進むと思われた。 だが、バンス米副大統領が「平和への道は外交に取り組むことだ」と語ると、ゼレンスキー氏はロシア側が繰り返し合意を破ってきた経緯に触れ、対ロ接近を警告。バンス氏が反論し、部屋の空気が張り詰めた。 ゼレンスキー氏が自身の考えを説明しようとすると、トランプ氏が話を遮り、ウクライナが米国の軍事支援を当てにして第3次世界大戦を引き起こす危険があると指摘。「無礼だ」とゼレンスキー氏の態度を非難した。険悪なムードのままやりとりは終了した。(ワシントン時事)