2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (59/120)

とったり 大相撲初場所13日目・琴奨菊(右)は豊ノ島のとったりに敗れる=2016年1月22日、東京・両国国技館【時事通信社】 相撲勘の良さに動きの柔らかさ。豊ノ島が持ち味を発揮し、琴奨菊に土をつけた。攻め込まれた土俵際で回り込み、逆転のとったり。右腕をつかんで転がし、2敗に踏みとどまった。 前日まで3横綱を連破した大関の相撲を見て、「立ち合いの一発に懸ける力がいつもと違い、優勝に懸ける気持ちが相当に強い」と感じていた。しかし、ひるまず踏み込んだ。琴奨菊の足が出ず技を食ったのは、「しっかり圧力をかけられてこそ」と分析した。小学生の頃に互いの存在を知り、中学時代から競い合った。 2002年初場所でともに初土俵を踏み「一番意識する相手」と言う。「こういう場をせっかく2人でつくれたのだから、思い切っていこうと。大関も頑張っているが、自分もチャンス。簡単に下りるわけにはいかない」。特別の相手との一番を制し、いろんな思いがこみ上げたのか目が赤くなった。琴奨菊の快進撃で可能性が膨らんだ日本出身力士の10年ぶりの優勝も、行方は混沌(こんとん)としてきた。「こうなったら、大関と2人で優勝を狙えるように頑張りたい。重圧をいい緊張感にしてついていく」。力みのない口ぶりで宣言した。