中国海軍 (29/29)
江凱II型フリゲート「岳陽」 江凱(ジャンカイ)II型フリゲートは、中国海軍の中核戦力となる水上戦闘艦で、2008年から16年までに22隻が就役、17年以降も年に2隻のペースで就役が続くとみられる。写真は、14年の環太平洋合同演習(リムパック2014)に参加した14番艦の岳陽(米海軍提供)。 全長111.7メートル、全幅12.4メートル、満載排水量2286トンと、ミサイル駆逐艦に比べコンパクトにできている。機関はディーゼル4基により合計出力2万8200馬力を発揮、2軸のスクリュー推進で、最大速力は27ノット(時速50キロ)と推定されている。 武装は射程距離が40キロとされるHHQ16艦対空ミサイル(SAM)の垂直発射装置(VLS)1基(32セル)、YJ83艦対艦ミサイル4連装発射筒2基、76ミリ単装砲1基、30ミリ近接防御火器(CIWS)2基、324ミリ短魚雷3連装発射管2基、6連装対潜ロケット発射機2基と強力で、飛行甲板と格納庫も備えてKa28型ヘリコプター1機を搭載できる。HHQ16SAMは、ミサイル駆逐艦が搭載する長距離SAMより射程は短いものの、複数目標に対応可能とみられ、艦隊防空機能を補完する働きができる。YJ83は、フランスのエグゾセミサイルをベースに開発された巡航対艦ミサイルで、射程距離は120〜200キロ、迎撃されにくいように水面ぎりぎりを飛行するシースキミング機動も可能で、終末速度はマッハ2に達するとされる(2014年07月25日) 【時事通信社】