中国海軍 (19/29)
航空母艦「遼寧」 遼寧で行われた殲15(J15)戦闘機の着艦訓練。アングルドデッキの後端に、着艦直前の機体が見える。機体後尾のアレスティングフックをいっぱいに下げており、飛行甲板上に見える制動用ワイヤにフックを引っ掛けて着艦する。機体に大きな迎え角を与えながら高度を下げ、狙ったワイヤにフックを掛けるにはかなり高度な操縦技術が必要で、空母艦載機部隊を運用するには、そうした技術を持つパイロットを多く育てなければならない。 J15は30ミリ機銃を固定装備しているほか、YJ83空対艦ミサイル、PL8短距離空対空ミサイル、PL12中距離空対空ミサイル、500キロ爆弾などが搭載可能で、対艦、対空、対地のあらゆる戦闘に対応できるマルチロールファイターとして開発された。ただ、カタパルトのない遼寧でJ15を運用する場合、発艦するには機体の重量に制約があるため、1基当たり約800キロの重量があるYJ83空対艦ミサイルを2発搭載すれば、積載する燃料をかなり減らさなければならない。空母の能力を高めるには、燃料と武器を満載した艦載機を射出できるカタパルトの装備が必要で、中国は新たな国産空母に搭載すべくカタパルトの開発を進めているとされている(2016年12月23日) 【AFP=時事】