中国海軍 (15/29)
航空母艦「遼寧」 中国海軍が始めて運用した航空母艦で、2012年9月に就役した。建造途中で放棄されていた旧ソ連海軍のアドミラル・クズネツォフ級空母を中国が買い取り、02年から10年をかけて改装した。就役後は山東省青島を母港とし、中国海軍念願の空母打撃部隊の編成に向けて訓練を続けている。 遼寧は満載排水量5万9439トン、全長305メートル、全幅70メートル、蒸気タービン4基で合計出力20万馬力のパワーを生み出し、4軸のスクリューで推進する。最大速力は30ノット(時速55.6キロ)とされるが、航続性能は不明。武装はHHQ10短距離対空ミサイル(短SAM)18連装発射機4基、30ミリ近接防御火器(CIWS)3基、RBU6000対潜ロケット発射機2基。 写真は洋上訓練中に撮影されたもので、飛行甲板上で2機の殲15(J15)戦闘機が発艦準備をしている。遼寧には、艦載機を射出するカタパルトがなく、固定翼機は傾斜をつけたスキージャンプ式飛行甲板を滑走して発艦する短距離離陸拘束着艦(STOBAR)方式で運用される。艦載機を発艦させる場合、遼寧も風上に向かって全力航行し、発艦する機体の揚力を増強する(2016年12月24日) 【AFP=時事】