2021-11-17 11:46

男性ホルモン値定めた指針改定=女子競技への出場など―IOC

 【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、テストステロン(男性ホルモン)が1年間、基準値を下回れば女子競技に出られるなどの指針を示した2015年のガイドラインを改定すると発表した。テストステロンが競争の優位性をもたらす科学的な統一見解は得られておらず、優位性は競技や種目で異なるため、判断は各競技団体に委ねる。
 IOCは、心と体の性が一致しないトランスジェンダーやインターセックス(性分化疾患)など、多様なアスリートの公平性を確保するための新たな枠組みを策定。ただし、優位性の判断は各競技団体に権限があり、IOCは全ての競技や種目の資格基準を定義する立場にはないとしている。
 東京五輪では重量挙げ女子にローレル・ハバード(ニュージーランド)が、五輪史上初めてトランスジェンダーと公表して出場した。