【ロサンゼルス時事】２０２８年ロサンゼルス五輪・パラリンピック組織委員会は１５日、一部競技の会場を発表し、２大会ぶりに行われる野球は大谷翔平選手らが所属する米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャースタジアムに決まった。野球が公開競技として実施され、日本が金メダルに輝いた１９８４年大会でも使用された。
　２８年大会は７月に開催予定で、公式戦期間中の大リーグの選手参加が実現するかどうかが焦点となる。大谷ら一部のトップ選手は出場に関心を示している。２１年東京大会は日本が金メダルを獲得した。
　五輪初採用となるスカッシュは映画の舞台として知られるユニバーサル・スタジオ・ロットが会場となる。マラソンや自転車のロードレースはベニスビーチが出発点。
　周辺都市でも多くの競技が行われる。１２８年ぶりの五輪実施となるクリケットはロサンゼルスから５０キロほど離れたポモナで開催。当初はクリケット人気が高いインドとの時差を考慮し、東海岸での実施も検討されたと報じられた。バレーボールは大リーグのエンゼルスが拠点を置くアナハイムで、北米アイスホッケーリーグ（ＮＨＬ）のダックスの本拠地アリーナが会場になる。
　大会組織委員会で最高経営責任者（ＣＥＯ）を務めるレイノルド・フーバー氏は「ロサンゼルスはスポーツ、文化、娯楽の中心であり、五輪のために選ばれた全ての会場は、選手とファンに可能な限り最高の体験を提供する」とコメントした。