2025-03-14 14:59

IOC次期会長は気候変動対策を=高梨沙羅ら400人超オリンピアン

 世界約90カ国、400人を超えるオリンピアンが、国際オリンピック委員会(IOC)の次期会長に最優先課題として気候変動対策を求める書簡が14日に公開された。日本はノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)、フェンシング女子の江村美咲(立飛ホールディングス)、女子マラソンのメダリストで世界陸連理事の有森裕子氏らが署名している。 
 書簡では温室効果ガスの排出削減、五輪開催都市における持続可能な取り組みの推進などを要求。猛暑のため夏季五輪の安全な実施に懸念が生じ、冬季五輪も温暖化の影響を受け開催が困難になっていることを踏まえ、「遠い未来の脅威ではなく、現在進行形の深刻な危機」と訴えた。
 任期満了で退任するトーマス・バッハIOC会長の後任を決める選挙は、今月の総会で行われる。