2025-03-06 12:39

パラの祭典まで1年=6競技、最多600人超が参加―ミラノ・コルティナ大会

北京冬季五輪閉会式で紹介される2026年冬季五輪・パラリンピックが開催されるイタリア=2022年2月、北京
北京冬季五輪閉会式で紹介される2026年冬季五輪・パラリンピックが開催されるイタリア=2022年2月、北京
 【パリ時事】2026年ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック開幕まで6日であと1年となった。イタリアでは06年トリノ以来、2回目の冬季大会で、夏季を含めれば3回目。障害の有無にかかわらず誰もが活躍できる社会の実現に寄与すべく、大会組織委員会の担当者は「そうした取り組みを促進する重要な機会」と意義を強調する。
 3月6日から15日までの日程で6競技79種目を実施。史上最多を更新する600人以上が参加する見込みだ。新種目には車いすカーリングの混合ダブルスが加わる。
 直前に行われるミラノ・コルティナ五輪と同様に、複数都市で広域開催される。単独開催に比べ、経済的な負担は分散。市民の理解が深まらず冬季五輪招致を白紙に戻した札幌市にとっても、将来の参考になる点がありそうだ。
 ただ、分散開催には課題もある。都市部のミラノと山間部のコルティナダンペッツォは400キロ以上も離れている。主要空港からのアクセスが悪い会場もあり、選手や観客の輸送に問題が起こるかもしれない。
 女子で村岡桃佳(トヨタ自動車)の3大会連続金メダルが懸かるパラアルペンスキーやパラスノーボード、車いすカーリングはコルティナダンペッツォで実施。男子の川除大輝(日立ソリューションズ)が頂点を狙うパラノルディックスキー距離とパラバイアスロンは山岳地域のバルディフィエメ、パラアイスホッケーはミラノが舞台となる。
 開会式はベローナにある古代ローマ時代の円形闘技場で、閉会式は1956年コルティナダンペッツォ五輪で使われた会場で行われる。