2025-02-06 22:08
大会組織委、準備は「予定通り」=広域開催、今後のモデルに―26年冬季五輪

ミラノ中心部に置かれた五輪マークのオブジェ=2024年11月、イタリア・ミラノ
【ミラノ(イタリア)時事】ミラノ・コルティナ冬季五輪開幕まで、6日であと1年に迫った。現地では準備が着々と進行中。大会組織委員会コミュニケーション部門の責任者アンドレア・モンティ氏は「準備について私たちは楽観的。新設会場も予定通りにいくだろう」と語る。不安視されているコルティナダンペッツォのそり会場の整備にも太鼓判を押した。
大会で使われる施設のうち約85%は既存の施設。新設会場を最小限にとどめたため、ミラノに整備される選手村は大会のレガシーとしての意味合いも大きい。「ミラノは大学都市。選手村は大会後に学生寮として活用する」とモンティ氏は重要性を強調した。
大会の特徴は複数都市による広域開催で、四つの会場群を設けて各競技を行う異例の運営となる。例えばミラノとコルティナダンペッツォの間は直線距離で300キロ近く離れており、「ロジスティクス(後方支援業務)で複雑さがある」とモンティ氏。会場群間の移動や観客輸送が本番の課題となる。
開催経費の負担増などを背景に1都市での開催は以前より難しくなってきており、今大会は今後の冬季五輪運営の分岐点になりそうだ。次回2030年の五輪もフランスのアルプス地方で広域開催。モンティ氏は「(26年五輪は)先駆け的な大会になる。冬季五輪の新たな道を開き、他の組織委員会のモデルになるだろう」と意義を語った。
組織委は今回の五輪を、イタリアの魅力を発信する場としても重視。モンティ氏は「私たちの国の景観の美しさ、素晴らしい歴史、そして文化。それらを示す機会にもなる」と力強く語った。
大会で使われる施設のうち約85%は既存の施設。新設会場を最小限にとどめたため、ミラノに整備される選手村は大会のレガシーとしての意味合いも大きい。「ミラノは大学都市。選手村は大会後に学生寮として活用する」とモンティ氏は重要性を強調した。
大会の特徴は複数都市による広域開催で、四つの会場群を設けて各競技を行う異例の運営となる。例えばミラノとコルティナダンペッツォの間は直線距離で300キロ近く離れており、「ロジスティクス(後方支援業務)で複雑さがある」とモンティ氏。会場群間の移動や観客輸送が本番の課題となる。
開催経費の負担増などを背景に1都市での開催は以前より難しくなってきており、今大会は今後の冬季五輪運営の分岐点になりそうだ。次回2030年の五輪もフランスのアルプス地方で広域開催。モンティ氏は「(26年五輪は)先駆け的な大会になる。冬季五輪の新たな道を開き、他の組織委員会のモデルになるだろう」と意義を語った。
組織委は今回の五輪を、イタリアの魅力を発信する場としても重視。モンティ氏は「私たちの国の景観の美しさ、素晴らしい歴史、そして文化。それらを示す機会にもなる」と力強く語った。

ミラノ・コルティナ冬季五輪大会組織委員会のアンドレア・モンティ氏=6日、イタリア・ミラノ

ドゥオーモ前に置かれたミラノ・コルティナ冬季五輪の広告幕=2024年11月、イタリア・ミラノ