2025/05/12話題

BYD新EV「シーライオン7」試乗

中国の電気自動車(EV)大手・比亜迪(BYD)の新型車「シーライオン7」に発売後間もない4月28日、神奈川県で試乗した。昨年、販売を開始した中型セダン「シール」をベースに設計した日本展開第4弾のスポーツ多目的車(SUV)。高い走行性能を実現したほか、バッテリーメーカーでもある同社ならではの先進技術も採用した。  シーライオン7は、後輪駆動のベースモデルと四輪駆動車をラインアップ。今回は、最高出力312馬力、最大トルク380Nmのベースモデルに試乗した。走りの性能は、一充電走行距離が590キロで、0ー100キロ加速は6.7秒。Cd値は0.28と空力性能にも優れ、長い航続距離と鋭い加速を両立している。  ボディーは、全長4830ミリ、全幅1925ミリ、全高1620ミリでDセグメントのサイズ。外観はシール同様に、「海洋美学」がコンセプトで、海の広大さと力強さを表現している。ゆとりある室内は本革シートを備えた近未来的な仕上げ。荷室はフロントに58リットル、リアに500リットルあり、SUVとしての能力も高い。  安定性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用し、性能が落ちる低温度の環境で事前に温めて機能を高める「充電予熱機能」も搭載。充電受け入れ性能は105kWと高く、車内にはスマートフォンの冷却機能が付いた最大出力50Wのワイヤレス充電器も備える。  試乗は、横浜-箱根間を走行した。車重は2230キロと重量級だが、低速でも十分にトルク感があり、走り出しのもたつきはない。運転席が高く見晴らしがよい上、ステアリングも軽く、扱いやすい。山道では狙ったラインでスムーズに曲がってくれる。  ホイールベースは2930ミリと長く、高速道路での走行安定性は高い。速度や路面状況に応じて足回りが調節され、乗り心地も快適だ。駐車時は、最小回転半径が5.9メートルと大きいため、注意が必要。回生ブレーキは強めの設定にしても、若干の少し物足りなさはあった。  シーライオン7は、ドライバーの疲労を感知する先進の安全技術も装備している。ベースモデルの価格は495万円(税込み)から。 #byd #シーライオン #SEALION #EV #SUV

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