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「令和おじさん」引っ張りだこ=菅長官、参院選へ全国行脚

2019-06-02 18:15

菅義偉官房長官が、夏の参院選をにらんだ自民、公明両党の集会を積極的に回っている。新元号発表で「令和おじさん」として知名度が上がり、応援依頼が急増したためだが、政権内で影響力拡大を図る思惑もにじむ。「ポスト安倍」に向けても注目が高まりそうだ。
菅氏は2日、公務で京都市を訪れ、二条城など主要観光地の状況を視察。多くの観光客から「令和だ」と声が掛かり、写真を撮られる人気ぶりを見せつけた。この後、記者団の取材に「外国人が何度も日本に来てもらえる環境を政府として、しっかりつくり上げていきたい」と述べた。
これに先立ち、菅氏は神戸市で開かれた公明党の会合に出席。参院選兵庫選挙区に出馬を予定する同党新人に対する支援と、安倍政権への支持を訴えた。
改選数3の同選挙区は、自民、立憲民主、公明、日本維新の会、共産各党がしのぎを削る。公明党は「菅氏が応援に入れば、普段はいない有権者も集会に来る」(幹部)と語る。政権の実力者である菅氏には、業界票に浸透する足掛かりとしても期待を寄せる。
安倍晋三首相は周囲に「菅さんにはどんどん応援に行ってほしい」と話し、危機管理の要である官房長官が東京を離れることも意に介さない。
菅氏は、公明党が力を入れる埼玉、神奈川、愛知各選挙区に既に出向いた。今後は3年前の参院選で自民党が苦戦した東北地方をはじめ改選数1の1人区に重点を置き、全国行脚する考え。21年ぶりに自民党が2人擁立を決めた広島選挙区も回る予定だ。
無派閥ながら、新元号発表を機に次の総裁候補に挙がるようになった菅氏。こうした活発な動きに、自民党内では「票固めで実力を誇示し、恩も売る狙いではないか」(閣僚経験者)との見方が出ている。
[時事通信社]

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