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終盤国会、無風状態=与野党の関心、同日選に

2019-05-26 14:32

6月26日の通常国会会期末まで残り1カ月。終盤国会は与野党対決の場面に乏しい無風状態のまま、法案審議が進んでいる。背景には、政府・与党が夏の参院選を考慮して、あらかじめ法案の提出本数を絞り込んだことに加え、与野党の関心が衆参同日選に向いていることが影響している。
政府が今国会に提出した法案は、26日時点で計56本。会期中に衆院解散があったケースを除き、通常国会としては戦後最少に並ぶ本数にとどめた。参院選を控え、与野党対決を避ける「安全運転」で、国会審議を乗り切るためだ。
実際、終盤国会の重要法案のうち、最大の与野党対決案件だった幼児教育・保育を無償化する改正子ども・子育て支援法が、10連休明け早々に成立。それ以降、憲法改正国民投票の利便性向上を図る国民投票法改正案など一部を除き、法案審議で与野党がぶつかる場面は見当たらない。自民党関係者は「参院選に向けた無風対策の成果だ」と胸を張る。
安倍晋三首相が重視する、子どもへの体罰禁止を柱とした児童虐待防止関連法改正案をめぐっても、与野党が修正合意。24日の衆院厚生労働委員会で全会一致で可決され、今国会成立が確実な見通しとなった。
同日の参院本会議ではまた、行政手続きのオンライン化を推進するデジタル手続き法など、政府提出の計3本が成立。これにより、全体の3分の2が既に成立した。自民党幹部は「残りはほぼ野党の理解がある法案だけだ」と指摘。今後の法案処理に自信を示す。
これに対し、立憲民主党など主要野党は、衆参両院予算委員会の集中審議を要求。参院選に向けた「見せ場」づくりを目指すが、法案審議で対決色を強める動きは見えない。「衆参同日選の可能性がある中、国会より地元を回った方がいい」。野党側の幹部の一人はこう漏らす。
[時事通信社]

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