特集


「理想の組み合わせ」白紙に=FCA・ルノー統合案撤回

2019-06-06 11:21

【ニューヨーク時事】欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が仏ルノーとの経営統合提案を撤回した。強みを持つ市場や車種が重ならない相互補完的な統合案を「理想的な組み合わせ」(AFP通信)と評する声も多かったが、ルノーと連合を組む日産自動車の支持を得られず、計画は白紙に戻った。
FCAは北米市場で大型車の販売が好調。主力ブランド「ジープ」のスポーツ用多目的車(SUV)や「ラム」ブランドのピックアップトラックなど利幅の大きい車が経営を支える。一方、ルノーは小型車の開発が得意で、新興国を中心に低価格帯の車の販売を伸ばしている。競合関係にない両社の統合への評価はおおむね高かった。
一方で、電気自動車(EV)や自動運転車などの次世代技術の開発競争が激化する中、両社のみでは資金や技術力が不足しているとの見方もあった。そのため、ルノーの筆頭株主であるフランス政府は、日産の協力抜きでの統合は承認できないと判断、5日のルノーの取締役会でも態度を変えなかった。
ただ、各社とも現状維持では米グーグルなど巨大IT企業も参入する次世代車の開発競争に取り残されるのは必至。引き続き合従連衡に向けた探り合いが進む可能性もある。
[時事通信社]

その他 特集記事