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習氏、対日協力拡大アピールへ=「本格訪問」は来春以降―中国

2019-06-23 14:40

【北京時事】習近平国家主席は27〜29日の初の日本訪問で、安倍晋三首相との日中首脳会談に臨む。改めて両国関係が「正常な軌道に戻った」ことを確認し、協力拡大に向けて意見交換する。ただ、中国側は「今回の訪日はあくまで国際会議出席が目的」(日中関係筋)という立場。合意文書の発表などは、来春にも行われる習氏の国賓としての訪日に持ち越される見通しだ。
中国国家主席の訪日は2010年11月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため横浜を訪れた胡錦濤氏以来。習氏は、米中貿易摩擦が激化する中、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で議長を務める安倍首相から中国の立場に一定の理解を得たい考えだ。
日本側は、国賓としてではないものの長年の懸案だった習氏の訪日が実現することを重視。東京電力福島第1原発事故の後、中国が実施している日本産食品の輸入規制について「習氏が撤廃や緩和を表明するのではないか」(日本政府関係者)という期待がある。
20、21の両日に北朝鮮を訪問したばかりの習氏は、金正恩朝鮮労働党委員長との会談内容を安倍首相に伝えるとみられる。また、中国が議長国を務める日中韓首脳会談に合わせた安倍首相の訪中日程も話題となる可能性がある。
一方、首脳間の関係改善が進む中、中国公船が連日のように沖縄県・尖閣諸島周辺を航行している。今月中旬には2度にわたり、中国の海洋調査船が尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で日本の事前の同意なく活動した。尖閣問題をはじめとする対立する事項で、習氏がどのような立場を示すかも注目される。
[時事通信社]

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