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安倍首相、G20外交を26日から本格化=参院選へ手腕アピール

2019-06-22 14:22

安倍晋三首相は26日から、大阪市で開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせた首脳外交を本格化させる。東京都内で同日予定されるフランスのマクロン大統領との会談を皮切りに、各国首脳と連日会談。37カ国・機関のトップが参加するG20サミットで対立する意見を集約し、直後の参院選に向けて外交手腕をアピールしたい考えだ。
G20サミットは28〜29日に開かれ、日本は議長国を初めて務める。日仏首脳会談で首相は、8月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)議長のマクロン氏と両会議の成功に向けた協力を確認する。
首相は27日に大阪市に移り、中国の習近平国家主席と会う方向で最終調整している。首相は日中関係改善の流れを確実にし、習氏の国賓来日に道筋を付けたい考え。習氏が20〜21日に初訪朝したことを受け、北朝鮮問題も取り上げる意向だ。
28日はトランプ米大統領との3カ月連続となる会談に臨む。米国とイランの軍事衝突を懸念する声が強まる中、仲介のため今月中旬にイランを訪れた首相が緊張緩和に一役買うことができるかが焦点だ。
ロシアのプーチン大統領との会談は29日に予定される。G20サミットでは、自由貿易推進や世界貿易機関(WTO)改革をうたった首脳宣言の採択を目指す。
もっとも、落とし穴がないわけではない。北方領土交渉は当初、G20サミットに合わせた大筋合意を目指したが、プーチン氏の態度硬化で絶望的となった。G20サミットも米中対立の激化を背景に、実効性の伴う首脳宣言を出せるか不透明感が漂う。元徴用工問題などで関係が冷え込む韓国の文在寅大統領との正式な会談は見送りが濃厚だ。
首相は22日の読売テレビの番組で、北方領土交渉について「そう簡単ではないが、前進させたい」と表明。「G20サミットでは対立もあるが、共通点を探し、いい結論を出したい」と語った。日韓首脳会談に関しては「日程が詰まっている。総合的に判断したい」と述べるにとどめた。
首相は番組で「日本ならではのサミットにしたい」と強調したが、かえって国民に外交の停滞を印象付ける可能性もある。
[時事通信社]

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