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「交番のあるべき姿」=負傷巡査は熱心に勤務、勤務体制変更も―襲撃事件で大阪府警

2019-06-23 17:24

市民に開かれた交番で警察官が刺された事件を受け、大阪府警は交番の勤務体制を見直した。一時意識不明の重体となった古瀬鈴之佑巡査(26)は「交番のあるべき姿」と評される熱心な仕事ぶりで知られ、住民らは早期回復を願っている。
古瀬巡査は学生時代、ラグビーに打ち込み、国体でも活躍。民間企業を経て昨年2月に府警入りし、先月から現場の千里山交番で勤務していた。
近所の会社員小林義忠さん(48)は事件の数日前、財布が入ったバッグを落とした。翌日早朝、古瀬巡査とみられる若い警察官が自宅を訪れ、「バッグを預かってます」と伝えに来たという。
交番で受け取りほっとしていると、「落とし物を拾った時は小林さんも届け出をよろしくお願いします」と言われたといい、「気持ちの良い対応で、交番のあるべき姿だと思う」と話した。
地元自治会には千羽鶴が集まり、住民が23日午前、半分の6000羽を交番に届けた。自治会長の雑部麻美さん(53)は「早期回復を願う住民の声が集まった」と話した。
府警は事件後、約600カ所ある交番の勤務を見直した。複数の警察官で24時間勤務し、出動前には警察署に連絡を入れ、活動状況を30分おきに報告するよう求めた。
千里山交番では昨年6月に起きた富山市の交番襲撃事件を受け、来所者に背を向けないようカウンターを設置した。だが、府警幹部は「交番ごとに構造が異なり一律の(ハード面の)対策は難しい。訓練と併せて進める必要がある」と語る。
28、29日には大阪市内で、国内初の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれ、各国の要人が来日する。府警の石田高久本部長は「模倣犯の警戒を全職員に指示した。気を引き締めて警備に当たる」と話している。
[時事通信社]

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