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逃走中に履歴書購入=動機解明、長期化も―交番襲撃1週間・大阪府警

2019-06-22 14:31

大阪府吹田市の交番を襲撃し、強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)=東京都品川区=が、逃走中に履歴書を購入していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。事件は23日で発生から1週間を迎えるが、飯森容疑者は取り調べに黙秘を続けている。履歴書購入の目的は分からず、事件の動機解明は長期化する可能性がある。
府警吹田署捜査本部によると、飯森容疑者は16日朝、同市の千里山交番で古瀬鈴之佑巡査(26)を包丁で刺し、実弾入りの拳銃を強奪。約25時間後に交番から約8キロ離れた箕面市の山中で確保された。
捜査関係者によると、飯森容疑者は逃走中、量販店で着替えを調達したほか、履いていた靴を捨てるなど証拠隠滅を図った疑いがある。一方で、16日午後8時ごろには住宅街のコンビニでカップラーメンを食べ、履歴書を購入して潜伏先の山中に向かうなど人目につく行動をしていたという。
飯森容疑者は小学5年の時に川崎市から転校し、高校卒業まで現場付近で暮らしていた。小中学校は交番のすぐ近くで、量販店も高校のそばにあり、土地勘のある地域で逃走を続けていた。
大学進学で上京し、卒業後は海上自衛隊や地方テレビ局など職を転々とした。5年前には警視庁品川署を訪れ、「昔住んでいた吹田市の先生や友達の声が心臓から聞こえる」と相談。事件の数日前には中学時代の野球部仲間らにSNSでメッセージを送り、「同窓会を開きたい」と同級生の住所などを求めた。
事件直前には同級生の名で虚偽の110番をし、手薄になった交番を襲撃した。計画性がうかがわれる半面、不可解な行動も垣間見え、大阪地検は責任能力を調べるため鑑定留置を検討するとみられる。
[時事通信社]

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