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路上に血、倒れもがく警官=大阪緊迫「外出できない」―交番襲撃

2019-06-16 22:30

刺された巡査はあおむけに倒れ、血まみれで体をよじっていた。20カ国・地域(G20)首脳会議開催を控え、厳戒態勢が敷かれる大阪で起きた交番襲撃事件。拳銃を奪った男が逃走し、公共施設の臨時休館が相次ぐなど緊迫した空気に包まれた。
16日午前6時前、散歩中に現場近くを通り掛かった男子大学生(22)が目にしたのは、左胸に刃物が刺さり、体をよじる古瀬鈴之佑巡査(26)の姿だった。上半身が赤く染まり、路上に血だまりができていた。上司らしき警察官が介抱に当たり、そばで懸命に呼び掛けていた。
駐輪スペースに止めた交番の原付きバイクは倒れ、巡査が着用していたとみられる防刃チョッキが近くに落ちていた。人通りはまばらな時間帯だったが、別の警察官2人が無線で慌ただしくやりとりし、続々と警察車両が集まってきたという。
交番近くに住む70代女性は「犯人が捕まるまでは外に出られない。家に鍵を掛けて閉じこもっている」と声を震わせた。近くの喫茶店に勤める20代女性も「普段は人通りが多い駅前だけど、きょうは出歩く人はまばらで少ない」と話した。
吉村洋文知事は府庁で取材に応じ、「あってはならない事件。犯人逮捕に全力を挙げてもらいたい」と話した。府北部の府立学校の行事やクラブ活動などを中止するよう指示した。
吹田市と隣接する箕面市は、図書館や公民館など全ての公共施設を臨時休館し、豊中市は主催するイベントを中止した。
大阪大や関西大などは吹田市内のオープンキャンパスを中止した。現場から約10キロ離れた大阪市中心部でも、市民に注意を呼び掛ける放送が繰り返し流れた。
[時事通信社]

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