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世界成長率を0.3%押し下げ=米中制裁関税の影響試算―IMF

2019-05-23 22:13

【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は23日、米国と中国間の貿易摩擦がエスカレートし、輸入品への全面的な制裁関税合戦となれば、世界の経済成長率が短期的に0.3%程度押し下げられるとの試算を公表した。輸入品の物価が上昇し、低所得者層がしわ寄せを受けると懸念を示した。
米国は10日、中国との貿易協議が物別れとなったことを受け、2000億ドル(約22兆円)分の中国製品への追加関税率を10%から25%に引き上げた。さらに、現在は制裁関税の対象外としている3000億ドル分に最大25%を上乗せする構えを見せている。
IMFは4月の世界経済見通しで、2019年の成長率を3.3%と予想。米国が中国製品すべてに制裁関税を適用すると、3%前後に落ち込む可能性がある。
トランプ米大統領は、制裁関税で「中国が払う多額の関税が国庫に入る」とメリットを強調しているが、IMFは「ほぼ全額を米国の輸入企業が負担している」と指摘した。関税が増えれば、「消費者に負担が転嫁される」と警告した。
[時事通信社]

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