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天皇陛下退位へ=平成最後の日―「象徴」に全身全霊の30年余

2019-04-30 07:51

天皇陛下は30日、在位最後の日を迎えられた。午後5時から、退位を国民に広く明らかにする儀式「退位礼正殿の儀」に臨み、最後のお言葉を述べる。
現憲法下で初めて即位した陛下は、皇后さまと共に30年余り、国民の安寧や平和を祈り、憲法が定める象徴天皇像を全身全霊で模索し続けた。日本が主体となる戦争がなかった一方、政治や経済の混迷、幾多の自然災害、事件に見舞われた平成は30日で幕を閉じる。
退位は30日施行の皇室典範特例法(2017年6月成立)に基づく。5月1日午前0時に皇太子さまが新天皇に即位し、元号が令和に改まる。
退位礼正殿の儀は、憲政史上初の儀式で、皇居・宮殿「松の間」で国事行為として行われる。国民の代表に天皇として会う最後の場となる。
安倍晋三首相が「国民代表の辞」で謝意を伝えた後、陛下がお言葉を述べる。皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめ成年皇族方、政府、国会、裁判所の要人、地方代表ら約300人が参列。皇位の証しとされる剣や勾玉(まがたま)、国の印である国璽、天皇の印である御璽が机上に置かれる。
国事行為として内閣の助言と承認の下に行うため、政府は午後3時から首相官邸で閣議を開き、陛下と首相の発言内容をそれぞれ決定する。
天皇退位は1817年の光格天皇以来202年ぶり。陛下は2016年8月、国民向けのビデオメッセージで高齢を理由に退位する意向を示唆。憲法や皇室典範は終身在位を前提としているため、政府は有識者会議などの意見を踏まえ、陛下に限る退位特例法を制定した。
[時事通信社]

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